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東京;S.植田さん(自由人)
2004年6月(約3週間)
何しに来たの?:スイスへのスキー旅行前にブラリ・・・と
14年ぶりの再訪で・・・時代の移り変わりを田舎町で実感!
確か14年ぶりの訪問である。そのころ、ブルーガムファームのオーナーである堀部さんが
オーストラリアに農園を購入した。今後の運営資金を集めるのにどうしたらよいかと話を
もちかけられ、援助してくれそうな会社があるとのことで、一緒に本社へ出かけたり、
知人の紹介で有力者というオーストラリア人を紹介されて、
とんでもないめにあったりしたのが1990年頃だったと思う。
この頃の詳しい話はさておき。一度現地をみておかなければと、友人のF氏と訪れたのも
この年のことである。当時はカウラの町を車で出て橋を渡って左折すると、
道は舗装されていなかった。ゴルフ場も整備されていなく、こんな所ではプレイしたくないなと
思ったことが記憶にある。農園に着くと、人の良さそうな現地の家族が出迎えてくれた。
現在駐車場になっているところと、ブドウが植えられているあたりに牛が放牧されていた。
まあ、だだっ広くてとんでもない田舎だったと印象している。
そして時は過ぎ2004年5月26日、日差しのまぶしい早朝に、定年前であったが早期に
リタイアした私は3週間の予定でシドニーにカンタス航空で到着した。堀部さんが仕事の
ついでということもあって、空港でピックアップしてくれた。ブルーガムファームへ向かう途中の
第一印象は、シドニーからの道がきれいに整備されていることだ。
当然ファームの前の道も舗装されていた。前回は気がつかなかったのだが、ファームの前の
国道は制限速度100km!こりゃあ高速道路だ!その日は予定の仕事をこなして、
夕方にファームに着くと現在のスタッフということでHさんと息子の大地君に
女性H2さん(この人もHさんなのでH2とする)を紹介された。私の寝場所を聞くと、
それは前回訪れたときのメインハウスで現在はゲストハウスになっているところで
とてもなつかしく感じた。そして農園から果樹園と変わり、新たにレストランが建てられた
ブルーガムファームに驚いた。
翌日にファームを案内される。10数年ですっかり変わってしまった。
ゲストハウス・プール・レストラン・カヌーが浮かぶ池が整備され、そしていろいろな果樹たちが
育っていた。訪問時の気候は日本でいう「秋深し」であって、ファームの仕事は少なくスタッフも
限られ緑も少なかった。そのような果樹園であったが、楽しかったのは明るいテニスボーイの
大地君とテニスをしたり、みんなでゲームや知恵の輪等をやったことである。そこで感じたことは
ファームの生活は忙しい日本の生活にはない、ゆったりとした時間の経過であった。
たとえば、朝ゆっくりと起き朝食。その後散歩を兼ねてファームを歩く、桃の木や梨の木、
ブドウなどが春に向けて剪定を待っている。また、周りの明かりがとどかない夜空には、
満天に星が輝いている。今の日本にはなかなか見られないような、誰にでもはっきりとわかる
天の川やサザンクロスなどなどそれは驚くばかりの星空。そのほかユーカリの生態や
それが持つ不思議な力、カンガルーの話などを教わったりした。
堀部さんは、私に特にどうしろということはなかった。あっという間に、滞在期間が過ぎていく。
もともと堀部さんは、自分で何をどうするかは、自由に判断しろ、今何をするかは人に頼らずに
自分で判断して生きろというのが信念の人(と私は思う)であるから、何もしなくとも支障はなく
それに甘えていてもよい。しかしそれでは、ダメである。仙人になってしまう。
そのことは理解しているつもりだが、快適な毎日にだらだらと日は過ぎていった。
できることの少しはやったつもりだがたいしたことはできなかった。
そうこうしているうちに、新しいスタッフのNさんがやってきた。先述のH2さんはボランティアを
しながらファームの中のレストランを中心として働き、Nさんは果樹園で黙々と働いた。
2人ともなかなか個性ある人で、一生懸命働いていた。ところが私といえば毎日の生活には
なに不自由なく、大好きなビールにワインとカウラの自然に囲まれ快適な生活を
のんびり過ごしていた。見かねた堀部さんが、キャンベラや近所の芸術家さん、カウラのカジノや
カンガルーの世話をしているキャサリンさん宅に連れて行ってくれた。キャサリンさんの所では、
初めて生きたカンガルーとふれあう機会があった。
また、大地君の案内で日本人墓地・日本庭園・その他近くの名所などを見て回ることができた。
おかげでカウラでの滞在は退屈することなく貴重な体験ができた。帰国前には、堀部さん・
H2さん・Nさんたちと、ブルーマウンティンに寄りスリーシスターズを見たり、
夜のシドニーを観光したりして最後の日を堪能することができた。
カウラでの過ごし方は、人それぞれであると思う。
ゆっくりしたい人、語学を学びたい人、働きたい人、芸術を楽しみたい人、熱気球や飛行機の
操縦を学びたい人、乗馬を楽しみたい人、ゴルフ三昧したい人、星の観測をしたい人、
本をゆっくり読みたい人などいろいろなパターンが考えられる。自分が何をしたいのか
オーナーの堀部さんと相談して長期のカウラ滞在を楽しむことが大事だ。 また自分を見直す、
自分を再発見する。体を休めて新たな力を蓄えるなど、オーナーやスタッフと悩み、
話しあったりするのに最高の環境を持つ場所がブルーガムファームだと思う。私は近い将来、
再度ブルーガムファームを訪れるだろう。魅力のあるところであるから。
帰国後、テレビで堀部さんたちが企画していた、カウラ大脱走60周年のイヴェントのニュースを
見る機会があった。このときには、彼らのパワーと未来を感じ、見習わなければいけないと痛感した。
これを読まれた方は、ぜひ一度ブルーガムファームに触れてみるといい。特にリタイアした方の
リフレッシュや語学を学びたい方・国際的な感覚を身につけたい方には良い場所である。
最後に、時間と表現力が許すならもっと詳しく私の感じたカウラを紹介できるのだろうが今回は
このくらいにします。そしてブルーガムファームの皆様にお礼を申し上げるとともに、私の稚拙な
文章をお読みくださった貴女・貴君どうもありがとうございました。
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